SEEDS Conference 2014 はみなさまのお陰様をもちまして無事終了とさせていただきました。
ご登壇くださったみなさま、ご参加いただきましたみなさま、またご協力いただきましたみなさまに
心からの感謝を申し上げます。
今回ご参加が叶わなかったみなさまも、メールやお手紙での激励をくださいまして本当にありがとうございました。
また来年に向けての準備もはじめております。
今年にも増してみなさまにお楽しみいただけますよう、尽力してまいります。 来年にもまたご期待いただき、ご参加いただけますこと、スタッフ一同、楽しみにしております。
今後ともどうぞSEEDSへの熱いご声援を、よろしくお願い申し上げます。

開催日
2014年10月11日(土)
開催場所
三聖山 寒光寺 (東京都江東区深川二丁目 22 - 11)
主催
SEEDS Conference 実行委員会

- Speakers -

石黒 浩

知能ロボット学者

1963年滋賀県生まれ。大阪大学大学院基礎工学研究科システム創成専攻教授(特別教授)。ATR 石黒浩特別研究所客員所長(ATRフェロー)。工学博士。高校の頃より絵画の制作に没頭。山梨大学 でロボットやコンピュータビジョン研究の面白さに出会う。大阪大学博士課程に入学。恩師・辻三郎教授の「基本問題を考えろ」という教えは、今も守り続けている。社会で活動できる知的システムを持ったロボットの実現を目指し、ヒューマノイドやアンドロイド、自身のコピーロボットであるジェミノイドなど、多数のロボットを開発。2010年、現代アートの祭典「あいちトリエンナーレ2010」にて、アンドロイド演劇『さようなら』(劇作家・平田オリザ氏原作、演出)を世界初上演。科学、芸術、哲学の枠を越え、「人間とは何か」を世界の最先端で追究し続けている。2009年、「世界が尊敬する日本人100人」(ニューズウィーク日本版)に選出される。『生きるって何やろか?』(毎日新聞社)など、著書多数。2014年6月、総合監修を務めた、子供型アンドロイド「コドモロイド」、成人女性型「オトナロイド」が日本科学未来館で初公開。アンドロイドとの対話や操作体験ができるユニークな展示として話題を呼んでいる。

石黒研究室(大阪大学)
HIL(ATR)

岩佐 大輝

社会起業家 農業生産法人株式会社GRA代表取締役CEO

1977年宮城県生まれ。農業生産法人株式会社GRA代表取締役CEO。高校卒業後に上京しパチプロになる。その後フリーのプログラマーへ転向、競馬ソフトなどを開発。大学在学中の2002年、ITコンサルティングを主業とする株式会社ズノウを設立。2012年MBAを取得。東日本大震災で故郷の山元町が被災したことをきっかけに、同町の主要産業であるイチゴ栽培の再生と構造変革、地域のブランド化を目指す。特定非営利活動法人GRA、農業生産法人GRAを設立。豊かな自然×IT×職人の技が生み出す“食べる宝石「ミガキイチゴ」”を2012年冬に発売開始。大手百貨店では一粒1000円ほどで販売されている。翌年には、ミガキイチゴを100%使用したスパークリングワイン「ミガキイチゴ・ムスー」を発売。一貫したブランド管理が評価され、2013年、グッドデザイン賞を受賞、AERAの特集『アジアで勝つ日本人100人』に取り上げられる。2014年ジャパンベンチャーアワードで東日本大震災復興賞を受賞。 現在、日本、インドで6つの法人のトップを務める。中東地域でもジャパンブランドを広げていくことを目標としている。「チャンスが来たら前のめりに挑戦する。そして、その波にのりながら自分を鍛え上げよう。人生で同じ波は二度と来ない」が持論。

NPO法人GRA
MIGAKI-ICHIGO

片岡 龍峰

オーロラ研究者

1976年宮城県仙台市生まれ。専門は宇宙空間物理学。東北大学理学部宇宙地球物理学科を卒業後、同大学院で博士号を取得。2004年から学振特別研究員として情報通信研究機構、NASAゴダード宇宙飛行センター、名古屋大学太陽地球環境研究所に勤務し、2007年から理化学研究所の基礎科学特別研究員に。2008年、宇宙飛行士候補者試験に脱落。2009年から東京工業大学の特任助教。2013年からは国立極地研究所の准教授を務める。 地球物理の面白さは、地球について調べることで美しい天文理論のほころびが実世界から分かってくること。主な研究対象は、オーロラと宇宙天気予報。冬はアラスカに滞在し、現地での観測も行っている。相棒は、1秒に1000枚のハイスピード撮影ができるオーロラ観測装置。デジタルプラネタリウムでのオーロラの立体視に挑戦する「オーロラ3Dプロジェクト」を立ち上げ、オーロラの全天周3D映像化に成功。毎年上映会を実施している。その他、講演会、新聞・雑誌・ラジオ・テレビなど幅広い活躍を続ける。

片岡 龍峰

川原 圭博

東京大学大学院情報理工学系研究科准教授

1977年徳島県生まれ。東京大学大学院情報理工学系研究科博士課程修了。学生時代、IT系ベンチャー企業に参加し、新しい研究アイデアを新たなビジネスとして実装する重要性と喜びを体感する。東京大学助手、助教を経て、2013年より同大学院准教授。2011〜2013年、ジョージア工科大学客員研究員およびMIT Media Lab客員教員を兼任。家庭用のインクジェットプリンタと市販の銀ナノインクで、様々な電子回路素子を短時間で印刷する技術を開発。本論文で、ACM Ubicomp 2013(ユビキタスコンピューティングをテーマとした国際会議)Best paper awardを受賞。給電不要な電子機器の実現を目指し、電子レンジの電磁波、東京タワー、スカイツリーなど、電子機器が発する電磁波ノイズや放送通信に使われる電波など、様々な電磁エネルギーを有効活用し、電波から電気エネルギーを取り出し、エネルギーを回収する研究も進めている。コンピュータネットワーク、モバイル、ユビキタスコンピューティングのコアとなる技術の研究開発を通じて、「未来の生活」をデザインすることがライフワーク。

東京大学 浅見・川原研究室

近藤 玄大

exiii(株)CEO

1986年大阪府生まれ。東京大学大学院工学系研究科修士課程修了。ソニーに入社後新規事業開発に携わるかたわら、「会社ではビジネスを学び、“2枚目の名刺”で自分が本当に作りたいものを作る」をモットーに、独自のものづくりに情熱を注ぐ。2013年11月、「日常の問題を解決するアイデア」をテーマにしたデザインアワード「James Dyson Award 2013」(JDA2013)で、山浦博志氏、小西哲哉氏と共に手がけた、筋電センサを利用した義手「handiii」が国際選考(最終選考)の2位を受賞。日本人の作品が国際選考で上位入賞したのは初めてのこと。「handiii」は、情報処理のために一般的なスマートフォンを用いたり、部品を3Dプリンタで作製したりすることでコスト削減を実現。次世代の義手として注目を集めている。短いタイムスパンで結果を求める海外のベンチャーではなく、長い目で未来を見る日本発のベンチャーにこだわり、コンテンツを重視した開発を続ける。ものづくりで大事なのは、ストーリー性。「handiii」には、手がないことを隠すのではなく、個性として表現する義手として使ってほしいという思いがある。ソニーを退社後、2014年9月よりexiii(イクシー)株式会社社長。

Exiii

土井 美和子

(独)情報通信研究機構 監事

1954年東京都生まれ。東京大学工学系修士課程修了後、東京芝浦電気(現・東芝)総合研究所(研究開発センター)入社。 「ヒューマンインターフェース」を専門分野とし、日本語ワープロや機械翻訳、CG、モバイルECなどの研究開発に従事。自身が手がけたekitan.comの道案内乗り換えサービスは携帯電話で世界初。東芝研究開発センター首席技監、総務省情報通信審議会委員、日本学術会議会員、東京工業大学経営協議会委員、科学技術振興機構運営会議委員、情報処理学会副会長、東京大学客員教授、大阪大学招へい教授を勤める。今年6月、東芝を退職。約35年間、研究員として、また働く女性として“前例を作る”をモットーに研究を続ける。仕事の秘訣は「どうせやるなら、とことん前向きに楽しんでやること」。1998年全国発明表彰発明賞、2010年情報処理学会功績賞、2014年電子情報通信学会功績賞受賞。登録特許は海外172件、国内165件。IEEE(Fellow)、電子情報通信学会(フェロー)、情報処理学会(フェロー)、映像情報メディア学会、ヒューマンインタフェース学会、電気学会各会員。

長谷川 敦弥

株式会社LITALICO代表取締役社長

1985年岐阜県生まれ。株式会社LITALICO(旧・株式会社ウイングル)代表取締役社長。名古屋大学理学部数理学科に入学。アルバイトで焼肉店店長を経験、集客や採用も担当。大学休学中、社会起業家育成を支援するNPO法人ETIC.を通じて、東京のITベンチャー企業でインターンシップに参加。3年間、営業と新規事業開発に携わる。大学卒業と同時にウイングルに入社、1年3ヶ月で代表取締役社長に就任する。「障害のない社会をつくる」というビジョンを掲げ、発達障がいのある子どもを中心に教育サービス、就労支援サービスを全国で展開。幼少期の教育から社会での活躍までトータルサポートする独自の仕組みを構築し、障害児を持つ家族の支援までサービスの幅を広げている。LITALICOは現在、従業員数800人、毎年約1万人の新卒学生が応募するほどの就職難関企業に成長。企業理念は『世界を変え、社員を幸せに』。アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー・ジャパン(EOY Japan)2011ファイナリスト。サービス産業生産性協議会「ハイ・サービス日本300選」受賞。

株式会社LITALICO

松田 次泰

刀匠

1948年北海道生まれ。北海道教育大学で美術を専攻。大学4年時に休学し東京に出る。その時、北海道では見ることの出来なかった本物の作品を、美術館、博物館などで、ジャンルを問わず見る。その中で、特に日本刀の美しさに感動し、大学卒業後に刀鍛冶の道に入る。人間国宝・宮入行平氏のもとを訪れ、その一番弟子、高橋次平氏に弟子入り。1981年に千葉で独立。日本刀は「機能性」「美術性」「精神性」が美しいトライアングルを描く芸術品の頂点。刀の歴史は2000年と古く、特に鎌倉時代の作品が日本刀の最高とされる。江戸時代末、水心子正秀と言う刀鍛冶が鎌倉刀を作ろうと言い出してから現代まで200年間、その800年前の技術を再現するのが刀鍛冶の目標であり、仕事になる。現代で言うベンチャーであり、イノベーションと感じている。刀=生命力の象徴であり、常に新しいものでなければならないとの考えから、常に最先端の技術から理論を学び、美術的かつ科学的なアプローチを試みている。1999年にロンドンで個展を開催。2006年には高松宮記念賞を受賞、2009年、無鑑査(日本美術刀剣保存協会主催のコンクールで、特賞を複数回以上受賞し認定される現代刀匠の最高位)に。

山本 貴史

東京大学TLO代表取締役社長

1962年岡山県生まれ。産学連携の要であるTLO(Technology Licensing Organization:技術移転機関)の発展を支えた“TLOの父”。中央大学経済学部卒業後、リクルートに入社し、採用関係の営業・企画を担当。「産」「学」間の技術移転のスキームを提案し、全国に先駆けて事業化へ向け始動。“技術移転の父”と呼ばれ、自身も師として仰ぐ、スタンフォード大学のOTL(Office of Technology Licensing)創始者・ニールス・ライマース氏と独占的なコンサルティング契約を交わし、米国の技術移転に関する研究を進める。本格事業化後、2000年にリクルートを退社、東京大学先端科学技術インキュベーションセンター(現・東京大学TLO)代表取締役社長に就任。企業との交渉の場面では、文系・理系出身を問わず、担当者を一元化することで密なコミュニケーションを図るよう心がけている。「明日の話をしよう」が東大TLOの合い言葉。これから何をしていきたいかを常に考え、新規事業の提案など、能動的に動くことが大事にしている。現在の夢は、東大が世界一イノベーティブな大学になること。

東京大学TLO

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